第109回生の看護師国家試験対策ノート

国家試験に向けた知識をまとめてます。109回生なので比較的情報は新しいと思います。みんな頑張れ!!

看護師国家試験 必修解説 肺循環&体循環

 

 

今回からは必修メインで解説していこうと思います。

必修は落とすのが怖いんで、可能なら毎日数問ずつでもやっておくことをお勧めします。それもできるだけ早い段階で。何度ももっと早くからやっとけばと思ったことか…

 

自分の二の舞にならないようにしてくださいね

 

さて、今回は割と自分の周りでもあんまり理解しきれていなかった人の多かった

肺循環と体循環について解説していきたいと思います。

 

まず例題

第95回 午前11問

部位と流れる血液との組合せで正しいのはどれか。
1. 肺動脈―動脈血
2. 肺静脈―静脈血
3. 右心房―動脈血
4. 左心室―動脈血
これを正解して解説までできればこの記事見る必要ないです。別のやつしましょう。
できなかったら続きをよんで勉強しましょう!
 
肺循環

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肺循環の画像:青が静脈血、ピンクが動脈血の流れているところ
 
 

 簡単に言うと、心臓と肺の循環です。体に酸素を運び終わって帰ってきた静脈血を肺に送って酸素を渡して動脈血にするものです。
 脳とかほかのところとは違う部分があるので分かれてるだけです。
 で、なにが違うのかっていうと、動脈って名前なのに静脈血(酸素が少ない血)が流れてて、静脈って名前なのに動脈血(酸素いっぱいな血)が流れてるところです。
 
 基本的に、というか後程説明する体循環では動脈には動脈血、静脈には静脈血が流れているわけなんですが、肺循環ではちょっと特殊になってます。
 
 特殊な理由は簡単です。心臓から出る血管を動脈、心臓に戻る血管を静脈って呼ぶからです。上の図がそのまんまですね。覚え方はこれでいいです。まあ、ちゃんとした理由を言うと、心臓はポンプのように血液を送っているのでその圧に耐えられるように動脈なんです。動脈の構造はこんな感じ↓
血液循環と血管の構造 - からだと病気のしくみ図鑑 - goo辞書
心室から肺に伸びているのが肺動脈、肺から左心房に戻ってるのが肺静脈です。 酸素がないから肺に送って酸素をもらいに行って、酸素をもらった血液(動脈血)を左心室から体循環をつかって全身に運ぶために、肺から心臓に戻ってきます。
つまり、こんな感じ。
       体→右心房心室肺動脈(心臓から出てるから動脈)→
       ↑                       ↓
       体←心室左心房肺静脈(心臓に戻るから静脈) 

            ※青が静脈血赤が動脈血の通っているところ

 

 

 体循環

 

 肺循環じゃないほうです。心臓(左心室)から動脈通って全身めぐって静脈通って心臓(右心房)に帰ってくる循環です。

こっちは動脈には動脈血、静脈には静脈血が流れてます。

 

肺循環と体循環の違いは? | 看護roo![カンゴルー]

 

 より詳しくすると

(肺循環)→心室心室大動脈(分岐あり)→全身の臓器とか諸々静脈(上半身のは上大静脈、下半身は下大静脈)→右心房心室→(肺循環)

こんな感じです。

こっちはあんまりわかりにくい要素とかないですね。多分。わからん部分あったら教えて下さい。追記します。

 

 

 肺循環と体循環、理解できましたかね?ここで例題を見てみましょう

 

第95回 午前11問

部位と流れる血液との組合せで正しいのはどれか。
1. 肺動脈―動脈血
2. 肺静脈―静脈血
3. 右心房―動脈血
4. 左心室―動脈血
 解説読みながらでもいいので解いてみましょう
 
 
 
 
                            A. 4
 
問題の解説
1:肺動脈には、静脈血ですね。心臓から肺に向かっているため動脈。肺に酸素を供給しに行っているため静脈血が流れてます。
2:肺静脈に流れるのは、動脈血ですね。肺から心臓に向かう血管なので静脈であり、肺から戻ってきてるんで酸素いっぱいの動脈血です。
3:右心房は全身から上大静脈と下大静脈から静脈血が返ってくるところなので静脈血が流れてます。
 
まとめ
 肺循環:
       体→右心房心室肺動脈(心臓から出てるから動脈)→
       ↑                      ↓
       体←心室左心房肺静脈(心臓に戻るから静脈) 

            ※青が静脈血赤が動脈血の通っているところ

体循環:
(肺循環)→心室心室大動脈(分岐あり)→全身の臓器とか諸々静脈(上半身のは上大静脈、下半身は下大静脈)→右心房心室→(肺循環)
 
↑これ見ながら一回、カンタンでもいいので自分で図に書いてみると理解が深まると思います。
ではまた次の記事で。
 
 
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